たのしい教師生活

高校教員6年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

「その列車には、他の人も乗っていたのですか?」

「つまり歴史の授業とは、私がそれまでやっていたこと、重要事項を具体的に解説し、歴史の筋道を分かりやすく図解ふうに板書して、生徒はノートをとるということではない。歴史の中で生きた人間の姿を授業の中に持ち出すことだ。」(安井俊夫)
『新版 中等社会科の研究』三恵社, 2018 p.275

安井俊夫のこのコメントは中学校での授業のことを言っているが、私が今勤めている「進路多様校」ー全員がその科目を大学受験に使うわけではないーでも、十分に当てはまる。
安井は「子どもには子どもの入り方がある。子どもには子どものわかり方がある。」(前掲書p.277)とも言うが、確かに、私がやっている「日本史A」でも思い当たる節がある。

この前は「田中義一内閣の内政と外交」ということで、張作霖爆殺事件を取り上げた。
個人的には、この事件の真相が国民には知らされなかったことに驚きを感じたのだが、生徒の感想用紙*1を見ると、「爆破された列車に、他の人も乗っていたのですか?」というコメントが各クラス5人ずつぐらいいた。
実際乗っていたわけだが、生徒がなぜここを気にするのかが気になるところだ。書くことがなくて仕方なくひねり出した、というにはこの感想を書いた人数が多い。

と言っても、この感想を直接授業につなげられるわけでもないが。それでも授業づくりのなんらかのヒントにはなりそうだ。

[新版] 中等社会科の研究 ―「地理総合」「歴史総合」「公共」の可能性と課題―

[新版] 中等社会科の研究 ―「地理総合」「歴史総合」「公共」の可能性と課題―

  • 作者: 和井田清司,大野一夫,小林汎,田中祐児,篠塚明彦,西尾理,井田仁康,泉貴久,齋藤一晴,杉浦真理,米山宏史,加藤公明,春名政弘,川島啓一,和井田祐司,渋澤拓真,安井俊夫,福島達夫,高木行雄,保積芳美
  • 出版社/メーカー: 三恵社
  • 発売日: 2018/07/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:毎回の授業で「授業でわかったこと/わからなかったこと」を生徒に書かせている。