なぜ太字になっているのか
テスト期間は早く帰って本を読むチャンス。今回はハヤカワノンフィクション文庫から数冊ピックアップ。
日本‐呪縛の構図:この国の過去、現在、そして未来 上 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
- 作者: R.ターガートマーフィー,仲達志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2017/12/19
- メディア: 文庫
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「海外から見た日本」という視点が非常に新鮮。
何より、この本の第3章を読むと、科目「日本史A」の流れが非常によく掴める。
たとえば、
金銀の交換比率が異なった
→金の海外流出but関税自主権なし=流出を防ぐ手段なし
→資本の蓄積不可能=軍備拡大等も不可
→農民からの「搾取」=地租改正、松方財政 but自由民権運動による「下からの反乱」
…という具合だ。
今年の授業をやっての反省は、教科書の太字(黒板では黄色で書くような)用語が「なぜ太字になっているのか」を明らかにできなかったことだ。
それがその時代を特色づける概念やできごとなのか、それとも別な事象を発生させる原因なのか…そういうところを教える側が理解しておかなければ、生徒はわかるはずがない。
次年度以降の持ち科目はまだわからないが、この反省は覚えておこうと思う。