社会科授業における「問い」とは何か
訳あってタイトルのことを調べていたら、新学習指導要領の「問い」というのはいわゆる発問のことではない、ということがわかった。。。そうではなくて、学習課題とでも言うべきものなのであった。
学習課題というのは、「契約トラブルが発生したら、どのように解決したらよいのだろうか?」といった具合で、その授業なり単元なりを貫く「問い」である。
だが、この学習課題をいきなり板書したところで子どもたちが興味を持つことはあり得ない。
そこで重要になるのが、具体的な社会的事象である。
藤岡信勝の言った、教育内容と教材との関係は、以下の通り。
「A(教材)でB(教育内容)を教える」
これになぞらえると、
「A(具体的な社会的事象)でB(学習課題)を教える」
ということになる。
ちなみに、社会科の授業でありがちなのはAがあってBのない授業。
具体的な社会的事象を取り上げても授業が盛り上がらないのは、「結局、それを通して何がわかるようになるの?」ということである。
この場合の「何」というのは、法則なり学問の成果などの「概念装置」のことである。