たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

3月のもろもろ

3月1日、卒業式だった。

泣くまい泣くまいと思ったが、最後のホームルームで話し始めたらもうダメだった。

3年間という月日は、重かった。

 

3月6日、国公立大を受験した生徒の合格発表だった。

合格していた。

「一本釣り」をした生徒で、最後はマンツーマンで講習をやった。

塾講師時代を思い出しながら、国語以外の全教科を教えた。

たぶん生徒は私のことを嫌いになっただろうが(苦笑)、合格しさえすればそれでいい。彼のこれからの人生に、私はいないのだから。

大学で、大いに羽ばたいてほしい。

 

昨日からは高校入試。学力検査、面接、採点と続く。

リマインダー

このブログから、ずいぶん長く遠ざかっていた。

1年前の記事の「リマインダー」が届いたので見てみたら、やはりその時々のことを書き起こしておくことは自分の助けになることを実感した。

 

・別に体調を崩したわけでもなく、来週には自分にとって初めての卒業生を出す。

・クラスの生徒を「一本釣り」し毎日18時まで補講。明後日には国公立大の前期入試である。

1.今日も今日とて休日出勤。テストを一つ印刷し、少し気楽になる。明日日付が変わるぐらいまでがんばれば、テストはなんとかなるだろう。

 

2.なぜそこまで急いでやるかといえば、やはり調査書だとか面接練習だとかが入ってくるからだ。そこに時間を使うためには、前倒しでやるに限る。さらに言えば、テスト問題を先に作って、それに向かって授業を組み立てるのが理想だろう。

 

3.昼食はよく行く蕎麦屋で鴨せいろ。散財しているが、美味しいものを食べるのが一番楽しい。

 

4.夜はバーベキュー。少し飲みすぎた。

息抜き

1.来週は前期期末考査

3年の政治・経済は、国際経済に入ってから進みが一気に遅くなってしまい、2時間すべてを板書に費やし、最後の1時間でその部分の解説という形式に。

板書し終わった後、生徒に「この中でわからないことありますか?」と尋ね、そこで出てきた質問に回答する、という形式にしただけで、授業に動きが出てきた。

 

2.自習室を休日開放。

「MERCOSURってスペイン語なんですね」

メディアリテラシーについて資料読んでたんですけど、『相互干渉』ってどういう意味ですか?」

いろんな質問が出てくるたびに、自分にとっての勉強になる。

最近は数学、英語、化学などなど「何でも屋」になっているが、改めて復習してみると「そういうことだったのか」とすっきり整理されるのが楽しい。

ちょうどいい息抜き、というところか。

 

3.1週間の疲労が溜まっているからか、19時から22時まで寝てしまう。起きてしまったが、さて今日は何時まで起きていられるか。

 

 

Jアラート

1.Jアラートで目覚める朝。何人かの生徒から、電話が来る。「学校あるの?」

「この時間に着弾していないならすでに通過しているだろうから、JRもすぐに運転再開する。あると思うよ」と返す。その通りになった。

 

2.授業でJアラートのサイレンを聞かせていたので、生徒から「ほんとにあの音が鳴るんだね」と言われる。ちょうど先週「火垂るの墓」を授業で視聴していたので、そこと絡めて話をする。戦争を、「実感」をもって理解できる…そんな世の中になっていくのだろうか。

 

3.校内事情で、4校時は急遽代講。初めてのクラスでいきなり授業するのはハードルが高い。プリント演習でまだよかった。

 

4.「政治・経済」では、生徒から「先生っていきなり『ミニ劇場』始めるよね」と言われる。

 

5.放課後、受験勉強に不安を訴える生徒。時間が解決するのか、それともこれからがこそ大変なのか…

 

6.就職の生徒の提出書類チェック。誰でも的確にチェックできるシステムづくりが必要。

リハビリはいつまで

夏休みが明けて10日経つが、未だに調子が戻らない。

いや、調子が戻らないというよりは持ち崩している。

 

3年生の担任だから、就職の生徒の調査書やら何やらの書類がひたすら多い。

管理しきれていない。

 

今日はひたすらイライラしてしまった。

そういう日は、ひたすら板書してしまう。

チョーク一本で解説だけしていくと、生徒は疲れてくる。

そこで始まる私語・居眠り。

2時間目には、注意の言葉を冷たく言い放ってしまった。

普段の注意の仕方とは全く違ったからか、生徒もびっくりしたようだ。

 

いくら寝ても治らないこのイライラは、ちょっとまずいかもしれない。

 

夏休みが明けて その2

昨年もこの題で記事を書いたようだ。メールで「昨年の記事を振り返りましょう」と送られてくるが、この機能はいい。

過去の自分が何を考えていたかなんて、なかなか振り返ることがないから。

 

夏休み明けから、「授業細案」を作成している。

授業の説明や発問を、実際に話す言葉で書いたものだ。

私の師匠が、「指導案まで作れなくても、細案を作れば授業としてぐっと整理される」と言っていた。

細案をつくることは、「何を伝えたいか」を事前に整理することにつながる。

それに合わせて、どこまで説明するか、どんな資料を提示するかを考えることにもつながる。

倫理では特に、一人一人の思想家についてのすべてを授業で説明することなど到底かなわない。

思想家の業績の中で、何を伝えていくか、何を取り上げるかが整理されるだけで、生徒にとっては理解しやすくなるようだ。

 

もう一つ、講義型授業が面白くないと思い始めた。

というより、生徒に考えさせる場面がない授業なのだ。

特に政治・経済。というか、国際経済。

自分に知識がないのか、それとも…

 

倫理の方が好きなんだろうな、と思うこの頃。