たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

もしも、自分が感染していたら…

ここ最近の首都圏での感染者増加は、いつか来た道を再び辿っているような状況である。具体的に言うと、

習近平国家主席訪日延期→中国からの入国制限」

東京オリンピック延期→感染者大幅増加・緊急事態宣言」

このあたりと似通っているように思う。

 

その中で、小・中・高で教諭や児童・生徒が感染したという事例が相次いでいる。各種報道ではサラッと流されているが、「臨時休校」ならともかく、「濃厚接触者として自宅待機」「PCR検査」という話もある。これが、どれだけ多くの人を巻き込むことになるか。もしこれが自分の学校で起こったらと思うと、ゾッとする。

 

仮に私が感染してしまったとしたら、担任しているクラス40人は「濃厚接触者」になる。感染発覚前に授業に行ったクラスの生徒はどうだろうか(感染した教員の中には、発熱したが平熱に戻り3日間勤務、その後再び発熱したところを検査したら陽性だった、というケースもあるようだ)。担任クラス以外に4クラスに教科担任で行っているからそこの160人もアウト。当然、その兄弟や保護者も濃厚接触者になる。

さらに、職員室で私の真向かい・両隣の先生も検査対象になるだろうから出勤停止。その先生が部活の遠征なんかに行っていて長時間一緒にいたら、その部活の他の先生もダメ、そうなるとその部活の生徒……

 

これ以上考えると本当に恐ろしいので一旦やめておくが、一人感染者が出るだけでその学校は麻痺状態だろう。

「濃厚接触者」の定義がもう少し緩やかだとしても、混乱は避けられない。当然、部活動の各種大会への参加や見学旅行の実施にも多大な影響が出る。

 

では、どうやったら感染を防げるのか?これが難題である。一番いいのは家から出ないことだが、すでに部活は始まっているし、「標準時数の回復」というお題目の元、夏休みを削って登校日を増やしているのだ。

これは、壮大な「チキンレース」である。最初に感染者を出した学校は大混乱。2番手、3番手…となっていくにつれて、「まぁ、これだけ感染が広まってるんだから仕方ないよね」という雰囲気となっていくだろう。私たちは、2ヶ月に渡る臨時休校にさえ「適応」してしまったのだから…