たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

コメントシート

1.「現代社会」の生命倫理の授業のコメントシートを見返していたら、「これまでにない社会科の授業で、はじめて社会が楽しいと思えた」というコメントがあった。

この生徒は高3なので、小学3年生からこれまで10年間「社会科」を勉強してきている。「はじめて」楽しいと思えた、という言葉にとてつもない重みを感じる(そのうち高1・高2は自分が教科担任だったから、なおさら…)。

 

2.私の生命倫理の授業はさまざまな事例を紹介した上で、「あなたなら、どうしますか?」というオープン・エンド型。そして、「俺にも答えはわからない。俺も悩んでる」ということも正直に言う。

自分の免許証の裏面を見せる。「臓器移植」の意思表示欄、何も書いていない。私も悩んでいるから。

その上で、新聞記事を使って臓器移植は「本人の意思が不明だが家族が承諾する」ケースが半数以上を占めることを確認する。

「自分の大切な人が脳死になったら…どうする?」

コメントシートには、「本人が承諾していても家族が拒否したらどうなるのですか?」という質問が複数。調べると、その場合は移植は行われない。つまり、もし臓器提供をしたいのならそれを家族に伝えておく必要があるということだ…こういう質問への回答を積み重ねると、生徒はどんどん質問してくる。

 

3.テスト問題作成。今回は5科目。明日の分を今日の夕方作り終える、自転車操業。ミスがなければいいのだが。