たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

グループワークの導入

勤務校では、前期終了時に授業アンケートを取っている。

私は、生徒に「趣意説明」を必ずするようにしている。具体的には、「あと半年はこの授業を受けなければいけないのだから、書きづらいかもしれないが要望をたくさん書いてほしい」と伝える。

ただなんとなく評価をつけてもらうのではなく、「授業改善=全員の利益」という認識のもと、自由記述を多く書いてもらうのだ。

 

板書が早いとか話すスピードが早いとか、いろんなコメントが出てくるのだが、「グループで考える時間をつくったらよいのでは」という意見が各クラス3人ぐらいずついた。

そこで、多少無理やりにでもグループワークの時間を作ってみた。4人1グループにして、ホワイトボードを渡し答えをそこに書かせる。

 

1)ビゴーの日清戦争の風刺画を見て、「日本・清・ロシアのねらい」を確認する

→これは資料集のまま。「合法的におしゃべりできる」という程度の盛り上がりに感じる。

2)家系図を示し、「長男と長女で平等に相続できる国と長男しか相続できない(=長女には一銭も入らない)国では、女性の人生にどのようなちがいが出るだろうか」

→「後者の国の女性は苦しい生活」という答えが多いが「男尊女卑の世の中になる」とか「女性の権利が認められない、不平等な社会に」なんていう答えも出てくると、「自分の持つ感覚」と「教科書的な言葉」のつながりがわかるようだ。

さらにこの後、「明治時代の日本は、前者と後者、どちらのしくみにしようとしたと思うか」と続ける。「前者だと思う人はグー、後者だと思う人はパーを出して」と言って一斉に出させる。パーを出す生徒がほとんどだが、「前者にしようとしたが後者になった」と種明かしして、民法の学習につなげる。

 

あとは、こういうやり方が自分の中であと半年続けられるかが問題だが、まずはやってみようと思う。