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たのしい教師生活

高校教員4年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

「知らなかった立憲主義」

今日の朝日新聞の「オピニオン&フォーラム」は「知らなかった立憲主義」。
囲いには
「先生、私たち、どこかで習いましたっけ。」
と書かれているが、まさしくその通り。私も高校生のときは聞いた記憶がない。
それでも立憲主義を大学で学んで「そうか、憲法ってそういうものだったのか!」と新鮮に驚いたし、これを理解していないと憲法の論議をしても噛み合わないだろう、と思って授業では積極的に教えている。


記事の中で東京都立高校の髙橋朝子先生が「この1、2年、教科書が大きく変わり、立憲主義がはっきりした形で登場しました」と述べている。
確かに、日本国憲法について扱う「現代社会」「政治・経済」の教科書は立憲主義がゴシック体(重要語句)になっている。
そして教材研究をしていて気付いたが、第一学習社の「世界史A」の教師用指導書では、「イギリスの立憲君主制」という項目の留意点として「公民科とのつながりを意識して、立憲という言葉の意味を十分に理解させる」とある。
某政治家が「立憲主義という言葉を聞いたことがない」と言ったなんて話があるが、公民科のみならず、地歴公民科(特に世界史…現代の日本においても普遍的なものとされていることの起源を学ぶことができるところに世界史を学んでおく意義があると思う)でも扱われるような話なのだ。

 
tanoshi-kyoushi.hatenablog.jp

 上の記事では「立憲主義につなげていく」という書き方しかしていないが、具体的には次のようなクイズ形式で生徒に聞く*1

「つぎのうち、憲法を守る義務のない人は誰ですか」
1 天皇   2 国務大臣   3 国会議員   4 国民

 
こう聞くと、だいたい3分の2は「4 国民」を選ぶ。
しかし、憲法第99条(憲法尊重擁護義務)の条文にある通り、憲法を守る義務があるのは1〜3であって国民ではない。
この時点で生徒は「えっ?」と驚く。その上で立憲主義の説明をする。井上ひさしの「憲法は国民から政府への命令書」という言葉で「翻訳」すれば、「そうだったんだ!」と生徒も納得する。

最近更新していなかったのは、Facebookとブログの使い分けが自分の中ではっきりしなかったから。
ずっと考えていたが、「ブログでは『自分がこれまで検索したことがあること』(=もしかしたら知りたい人が他にもいるかもしれない情報)を書き記しておこう」という気持ちになったので、授業案だとか教材研究に使った本の情報だとか、いわゆる"Tips"として活用できる記事を増やしていくつもりです。

 

 


ちゃんと学ぼう!憲法〈2〉

ちゃんと学ぼう!憲法〈2〉

 
 

 

*1:山本政俊実践が出典。たとえば歴史教育者協議会編(2008)に掲載されている。