たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

リハビリ

1.先週の月曜日から授業再開。「あー、始まっちゃうなぁ…」とちょっと憂鬱な気分になるも、生徒の顔を見ると嬉しくなってしまうのが不思議。

最初のホームルームで、「この1週間はリハビリだと思って、生活リズムを元に戻しましょう」という話をする。その甲斐あってか、2時間目の自分の授業では目を血走らせながらノートをとる生徒たち。さてさて、冬休み中どういう生活をしていたのか(自分にも覚えはあるが…笑)

 

2.火曜日は大雪で生徒の半数が登校できない事態に。自分も車を出そうとしたが雪に埋もれて出せず、1年半ぶりに徒歩で学校へ向かう。半数がいない中授業を進めるのも気が引けたので、地理の授業では「番外編」と称して「日本人の知らない日本語」のドラマを見る。

 

3.水曜日の「現代社会」の授業は参政権・請願権について。選挙公報を示し「この人たちが行使している権利は?」という発問から選挙権・被選挙権の話をし、公務員の選定・罷免については実例として自分が辞令交付の時に読み上げた「宣誓書」を生徒の前でも読み上げ、公務員は「全体の奉仕者」であり「憲法尊重擁護義務」があることを確認する。

さらに、中国人研修生の違法労働をめぐる裁判の判決が出た時の写真を見せ、人権(この裁判では労働基本権)が侵害された時に裁判を受ける権利があること、その権利は日本国民だけでなく「何人にも」あることを話する。「月給6万円、深夜労働、休みは月に1・2回だった」と言うと、「え、俺だったら逃げる!」「でも、パスポートは取り上げられてるんだよ」「地獄じゃん!」「警察は何もしてくれないの?」…いろんな意見が出てきて面白かった。現実の事象に出会わせることで、無味乾燥に見える教科書の記述が自分のこととして立ち上がってくる。久々に「ヒット」した授業だった。

 

4.木曜日・金曜日と、3年生の授業の最終回が続く。来週からは学年末試験で、その後は家庭学習期間に入るのだ。それぞれ授業の最後の数分間で、お別れの言葉。正直「なんだこいつらは…」と思ってしまうときも去年はたくさんあったけど、今思うとそれが自分を鍛えてくれた。本当に感謝している。今年は授業していてほんとうに楽しかった。今は別れるのが名残惜しいけど、大きく羽ばたいて下さいという話をする。これから2ヶ月、授業は1年生の地理しかない。ここまで授業準備は大変だったが、終わってみるとさびしい。

 

5.土日は部活。来週大会があるので最後の追い込み。伸び悩んでいるような気がするが、こればっかりは実際に対戦してみないと結果も出ない。あと1週間、できることを精一杯やってもらおうと思う。