たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

修論のこと

このブログを更新することなく1月が終わってしまいそうなことに気づき、慌てて更新することにした。

 

この1ヶ月で一番大きな出来事は、修士論文発表会だ。

柱は2つあって、一つは「現代社会」という科目の設立当時の「野望」、それがいかにして「敗北」したかということ。もう一つは「現代社会」の理念を実現するための条件を、当時の実践から探るということ。

 

修士1年のときに教員採用試験に合格し、籍だけ残しておいた。

足りなかった単位は指導教員の配慮もあった集中講義をやってもらったり、レポートを多く提出したりで補った。

去年の春に異動になったわけだが、「転職」と言っても過言ではないほどゆとりが生まれたので、ようやく論文を提出できた次第。

 

次年度はおそらく「現代社会」を担当するが、同僚の先生(というか恩師)から「SDGsで授業を構想してみないか」と声をかけられているので、さっそく修論の成果が生かせるかもしれない。

冬休み1日目

昨日は18時に帰宅して、12時間も寝てしまった。よっぽど疲れていたらしい。

 

今日からは午前中の部活と講習で、それが終われば年休という1日。

「政治・経済」の講習は、最初の3日間で国際政治と国際経済の演習をして、年明けからは模擬テスト。

3単位でギリギリ教科書が終わった、という雰囲気なので後期中間以降の範囲はどうしても演習不足。よりによって国際政治と国際経済を余らせてしまったので、なかなか大変である。でも、国際経済あたりの話は経済の仕組みがわからないと理解できないし、国際政治の大枠がわからないとまた理解が難しい。

センター試験まで残り22日(と生徒が言っていた)、なんとか慣れてもらいたい。

 

午後からは年休。同僚の先生方とスープカレーを食べて帰宅し昼寝。夕方に起き出してコンビニでつまみを買いグダグダ飲む。こんな生活ができるのも休みならでは。

年の瀬

年の瀬になってしまった。

 

この2ヶ月、修士論文の執筆で追いまくられていた。

先週論文を提出し、来月は口頭試問だ。

 

明日でいわゆる2学期が終わり、冬休み。

と言っても3年生のセンター試験対策で出ずっぱり。

去年は一本釣りした生徒のために5教科全てやったが、今年は政治・経済に専念できそうだ(笑)平均8割を目指したい。

あっという間に

あっという間に10月が過ぎ去ってしまった。

 

明日は出張に出かけた分の授業の穴埋めで6時間中5時間。日本史Aは「日露戦争」をやるのだが、何を教えたら日露戦争を教えたことになるのかがいまいちピンとこない。世界に与えた影響が一番ダイナミックで面白いと思うのだが。

 

「教師がわかっていないと、生徒は混乱する。」

我が師の言葉だが、きっと明日はこの言葉を痛感する羽目になりそうだ。。。

グループワークの導入

勤務校では、前期終了時に授業アンケートを取っている。

私は、生徒に「趣意説明」を必ずするようにしている。具体的には、「あと半年はこの授業を受けなければいけないのだから、書きづらいかもしれないが要望をたくさん書いてほしい」と伝える。

ただなんとなく評価をつけてもらうのではなく、「授業改善=全員の利益」という認識のもと、自由記述を多く書いてもらうのだ。

 

板書が早いとか話すスピードが早いとか、いろんなコメントが出てくるのだが、「グループで考える時間をつくったらよいのでは」という意見が各クラス3人ぐらいずついた。

そこで、多少無理やりにでもグループワークの時間を作ってみた。4人1グループにして、ホワイトボードを渡し答えをそこに書かせる。

 

1)ビゴーの日清戦争の風刺画を見て、「日本・清・ロシアのねらい」を確認する

→これは資料集のまま。「合法的におしゃべりできる」という程度の盛り上がりに感じる。

2)家系図を示し、「長男と長女で平等に相続できる国と長男しか相続できない(=長女には一銭も入らない)国では、女性の人生にどのようなちがいが出るだろうか」

→「後者の国の女性は苦しい生活」という答えが多いが「男尊女卑の世の中になる」とか「女性の権利が認められない、不平等な社会に」なんていう答えも出てくると、「自分の持つ感覚」と「教科書的な言葉」のつながりがわかるようだ。

さらにこの後、「明治時代の日本は、前者と後者、どちらのしくみにしようとしたと思うか」と続ける。「前者だと思う人はグー、後者だと思う人はパーを出して」と言って一斉に出させる。パーを出す生徒がほとんどだが、「前者にしようとしたが後者になった」と種明かしして、民法の学習につなげる。

 

あとは、こういうやり方が自分の中であと半年続けられるかが問題だが、まずはやってみようと思う。

 

テスト休み

1.勤務校は前期期末考査。自分の持ち科目のテストを午前中に印刷し終えて、いつでも帰れる状態になる。

 

2.勤務時間内は教材研究でも、と思ったが、帰れる時に帰ったほうがいいと思い直し14時で年休、帰宅。前任校ならなかなかできなかった。落ち着いた学校だから、放課後に何か起こる心配もない。

 

3.何をするでもなく寝、17時に起床。その後は発声のお勉強。川井弘子『うまく使える「からだ」のつかいかた』を読む。この本は、いままで自分が習ってきた発声の技術を再構成してくれる。歌を歌う時に体にどのような変化が起こるか具体的に書かれているから、自分が指導する事項をより精緻に「言語化」するのに役立つ。

 

4.そもそも自分もストレート・ネックだと整体で言われてしまうぐらいからだが「歪んで」いる。こういう本に載っていることを確認することは、自分のためでもある。

 

5.修士論文も書かなければいけないが、それはまた明日かな…

 

 

夏休みは合唱漬け

夏期休業に入ったが、1日全て休みだったのは今のところ1日だけ。あとは講習と部活に費やしている。

 

講習は政治・経済。3単位あっても教科書を終わらせるので精一杯(というか、終わるのか?!)という感じなので、未習範囲に取り組ませる。簡単な解説→一問一答→正誤問題の順で取り組ませているが、はたして力になっているのか。。。受験指導の方法を見出していかないといけない。

 

部活は何と言っても「Nコン」である。課題曲も自由曲も「スルメ曲」で、取り組めば取り組むほどやりたいところとやらなければいけないところが出てくる。趣味の合唱をやってお金がもらえるんだからいい商売だ。

 

…部活指導というのはほんとうに運不運、巡り合わせがあるものだ。運動部系の顧問だって自分がやってた種目と全く違うものを教えている方が多いし、そもそも自分がやってたからといって指導できるとは限らない。

昨年度までのソフトテニス部だって、「技術指導はできませーん」で許される環境だったから自分にもできたが。これが常勝集団の監督でもやらされていたら、1年もたず教員をやめていたと思う。

やっぱり私は運がいいのだろう。