たのしい教師生活

高校教員7年目、地歴公民科担当。「たのしい」教師生活にするべく日々奮闘中。

なんてこともない

今日は、NIEの授業が2コマと倫理。

NIEの方は、一人一つずつ新聞を渡し、それぞれの面の見出しや簡単な内容の要約。夢中になって50分取り組んでいた。「ホンモノ」と出会わせるのは、やはりいい。

 

倫理はプラトンの思想。イデア論は「そんなものあるわけないじゃん」という生徒のつぶやきを拾いながら。と言っても、自分がよくわかっていない(納得していない)で説明しているので、それが伝わってしまう。生徒が混乱してしまったかもしれない。

 

ホームルームは、生徒総会の議案書審議。予算案のあたりで少し盛り上がる。「君たちの意見は思っているよりも『ごもっとも』だから、口にしてみるといいよ」とコメントする。

 

放課後は職員会議、教材研究。

自習に来た生徒に対応しながら、理系進学者指導の難しさを感じる。4単位の「化学」「生物」は、現役生にとってハードルが高いように思う。

進学校は、そこらへんの教育課程を上手にやっているのだろうが、「科学と人間生活」を置いている本校では、まったくうまくいっていない…

 

遅くまで残っていた先生とカレーを食べに行っておしゃべり。愚痴を言えているうちは、まだまだ大丈夫だろう(言えなくなったときは…)。

 

家に帰ってきて読書。迷ったときにはこの本に帰ってきてしまう。

「教えられてしまうことはつまらないことなのである。」

藤岡信勝『授業づくりの発想』日本書籍, 1989, p.48

朝、7時に目覚めるも二度寝してしまって10時。起きたら頭痛がしたから、充実感はあまりない。寝すぎだ。

起きて床屋に行くも予約でいっぱいで入れず。

 

書店で原発関係の本を買い漁る。

現代社会」のプリントで「あなたが原子力発電について知っていること、わからないこと、疑問に思うことを書いてください」という設問をつくったら、

・教科書にある「福島第一原発の問題」とは具体的に何か

・絶対に原子力発電でなければいけない理由はあるのか

放射線は取り除けるものなのか

地震やテロの危険があるのに原子力発電をやめないのはなぜか

・6年も経っているのに除染作業をしているのはなぜか

原発のゴミはどこに捨てているのか

…他多数。

これにすべてお答えするには、自分が勉強するしかない。

 

夕方には学校へ。記述模試を受けた自分のクラスの生徒と面談。

あと10ヶ月、どうなることやら。

 

夜は先生方でバーベキュー。後ろ向きな話が多くなる。前向きな話ができる日は来るのか…

ようやく終わった

週21コマ(+宿泊研修校歌指導講師)生活が終わった。

定時で帰ってマッサージを受け、中華料理を食べて、友人と電話で話をする。

ほっとした。

 

今週の発見。週21コマも入っていると気合たっぷりの授業はできない(へばっちゃうから)けれど、肩の力が抜けてちょうどいい感じの授業になる…こともある。

1週間の幕開け

今週は、宿泊研修に行く先生の代講が入ったために週21時間。木曜日に至っては6時間中6時間授業で、そのあとに宿泊研修で校歌指導の講師。なんとも殺人的…(笑)

 

やりたいことはたくさんあるのに全然手が回っていないこの感じ…切迫感があまりに強すぎて、どんどん病んでいる気がする。生徒に思わず強く注意してしまいそうになるのをぐっとこらえる。「生徒の前に出るときは笑顔で」と思い、実際に「ニコッ」とした顔を作るだけで、ちょっと気持ちが軽くなる。

 

今年度、板書でやる授業は1つだけにした。残りはプリント。プリントの最後に、「今日の授業でわかったこと、疑問に思ったこと、調べてみようと思ったこと」というコメント欄をつけてみた。
そのコメント欄を読むのが、このささくれ立った日々の癒し。「あぁ、こういう伝わり方するんだなぁ」と反省したり、鋭い指摘から次の授業の構想が浮かんだり、「先生の説明はわかりやすいですね」というコメントにありがたさを感じたり…

 

なんか残り4日、乗り切りたい。

ようやっと

ようやく一週間が終わった。学年の先生方と早くも打ち上げをした(笑)

 

今日は3年政治・経済の授業。資料集にあった「経済学の十大定理」(マンキューによるもの)から、トレード・オフ、機会費用、「限界的」、インセンティブについて紹介。

「デパートが24時間営業しない理由」「固定給と歩合給、どちらがより働くか」などをグラフを書いて考える。生徒にとっては「社会科」の授業でグラフを書いて考えるのが新鮮だったようだ。

次回からは経済学史。アダム=スミス、ケインズマルクス(社会主義)を解説して、経済学習のイントロとしよう。

時事問題のよさ

生徒が登校してきて4日目。月曜日始まりというのは暦が悪すぎる。

生徒も私も疲れてどうしようもない…(笑)

 

今年の持ち科目は、少人数の授業がほとんどだ。必修の「現代社会」が40人、選択の「倫理」が34人いるが、それ以外は2年「政経」が13人、3年「政経」が9人、学校設定科目「時事問題研究」も2クラスあって20人と11人。

おかげで、生徒と近い距離で授業ができる。生徒もすぐこちらに質問を投げかけてくる。

今日の「時事問題研究」では、オリエンテーションを兼ねて読売新聞社の「2016年10大ニュース」の国内編を確認した。

オバマ(前)大統領の広島訪問の話をしていると、「だから北朝鮮にアメリカがなんかやろうとしてるんだ…」という生徒。その生徒から「戦争になるの?」と言われたので、教室に持ち込んでいた読売新聞と朝日新聞を見せながらそれぞれの見解を整理して話す。他の生徒も興味を持って聞いていた。

 

「時事問題」を題材にすると、「自分の知っていること・知らないこと」を生徒が気兼ねなく出してくる。

知らなくて当然、知っているとなんだかカッコイイ…生徒からするとそんなものなのかもしれない。

テストではなかなか点数取れない生徒が「事情通」だったりして、「逆転現象」が起きるのもいい。

 

あとは、これを1年間持続できるかだが…

新年度2日目

午前中は会議がなかったので教材研究。現代社会と倫理はよいのだが、やはり政治・経済でいいアイディアが出ない。どうも難しく考えすぎなのかもしれない。

 

午後は分掌会議。提案文書が訂正もなく通って一安心。「6割主義」で、他の先生方に相談しながら完成させたので当然といえば当然。

その後、教室環境整備やら出席簿の作成やらの細かい仕事。明日には生徒を迎え入れる準備が終わりそうだ。

 

とにかく授業が命なのだが、さてさてどうなるか…